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GCN海外ビジネス情報 Vol.5 韓国特集:総選挙を控え今後の行方に注目!

「GCN 海外ビジネス情報」第5回目は、韓国のニュースをお届けします。
韓国では、総選挙まで1カ月を切り(4月10日投開票)、選挙戦が熱を帯びてきております。 尹政権の「中間評価」となる総選挙。政権発足以来議会のねじれ状態が続くなか、尹政権の支持率は低空飛行が続いています。 

「強権」的な政権運営スタイルへ反感や、経済政策面での有効な策が打てていない点などが指摘され、国民の支持を大きく集めるに至っておりません。 長引く物価高と金利高で、国民生活は家計、企業ともに厳しい状況に直面しており、足下では不動産市況が低迷し、医療改革では医療界との確執・混乱が続き、様々な面で難しい舵取りが続いております。 
 世論調査機関「韓国ギャラップ」が行った最近の調査(3月19日~21日実施)によれば、今回の選挙の投票行動において現政府を「けん制」するか「支援」するかの質問に対し、「政府けん制」とする回答が51%、「政府支援」とする回答(36%)より15ポイント高い結果が出ました。  

その世論の動きを反映してか、与党優勢であった政党支持率は、与党保守系の「国民の力」が37%(先週)→34%(今週)、最大野党リベラル系の「民主党」が32%(先週)→33%(今週)と、与党優勢であった状態から拮抗した状態になってきました。
 また、現在注目を集めているのが今月3日に結党された曺国元法務部長官率いる「祖国革新党」。 結党以来急速に支持を集め、比例代表でどの政党に投票するかの調査では23%と、与党(30%)、民主党(23%)と肩を並べる形になり、大きな存在感を示しています。 この裏には、無党派層の支持だけでなく、現政権や現与野二大政党に失望した保守・リベラル層からの批判票が集まり、台風の目となってきております。 
4/10の投票まであと約2週間、目が離せない展開になってきました。

また、韓国政府が1月4日、「2024年経済政策方向」を発表し、目標を「活力ある民生経済」と提示し、今後の経済状況については「世界貿易や半導体市況が改善して景気回復が加速するものの、インフレと高金利の長期化により、内需と民生は厳しい状況に置かれる」とした上で、2024年の実質GDP成長率を2.2%という見通しを示しています。

総選挙が今後韓国経済や日韓関係などに、どのように影響を与えるのか、そして上記政府が発表した政策を進めていけるのか、選挙のニュースも踏まえ、専門家や各所からの見解を見ていきましょう。

専門家が予測する韓国経済総選挙結果を踏まえて)と各国の影響 PICK UP 
1. 与党、過半数奪取なるか 野党失速、尹政権「中間評価」―韓国総選挙まで1カ月(時事通信)総選挙まで1か月を切り、
保守系の少数与党「国民の力」が過半数を奪取し、政権の安定につなげられるかが焦点になる。世論調査機関「韓国ギャラップ」が8日に発表した調査結果によれば、国民の力の支持率は37%で、1カ月前から3ポイント上昇。一方、共に民主党は4ポイント減の31%だった。

2. 尹政権は経済政策で勝機を見出せるか(第一生命研究所)韓国では、2022年に発足した尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権に対する『中間評価』となる総選挙(国会(一院制:総議席数300))が4月10日に実施されるなど、『政治の季節』は佳境を迎えている。なお、現状は尹政権を支える保守政党である与党の「国民の力」は国会内で少数派に留まるなど、大統領と国会の間でいわゆる『ねじれ状態』にあり、政権が独自の政策運営を行う上での障壁となっており、仮に総選挙において与党が多数派を奪取することが出来れば政策遂行が容易になることが期待される。

3. 総選挙後に押し寄せる韓国経済の難題、備えているのか(HANKYOREH)
企画財政部、韓国開発研究院(KDI)、韓国銀行はいずれも、韓国の今年の成長率は2%を少し上回るだろうと予想している。しかし、半導体を中心とした輸出の増加で成長率が昨年(暫定値1.4%)より少々上がったとしても、民間消費の増加が鈍化しているため、体感景気はそれほど良くはならないとの見通しが強い。そのような中、政府が4月の総選挙後に解決を先送りした韓国経済の危険要素が、総選挙後に一気に爆発する可能性が高まっている。

4.2024年も日韓は友好関係を維持できるか─「譲歩しすぎ」への根強い不満(COURRIER-JAPON)
2023年3月、韓国の尹錫悦政権が元徴用工訴訟に対する「解決策」を示したことにより、こじれていた日韓関係は改善に向かっている。だが来春に控えた韓国総選挙をはじめ、両国が現在の友好ムードを維持するにはさまざまな課題があるという。

5.韓国総選挙の行方は(NHK)
韓国の国会は一院制で定数300。現在、その過半数の168議席を握る最大野党から現有111議席の少数与党がどれだけ議席を奪い返すのかが焦点です。韓国の国会議員の任期は4年で解散はありません。コロナ禍の2020年以来となる総選挙は来年4月10日に投票が行われ、保守系の与党「国民の力」と革新系の最大野党「共に民主党」の2大政党を軸に争われる見通しです。

6.韓国総選挙「政府けん制論」支持が51%…比例で祖国革新党22%(HANKYOREH)
韓国の第22代総選挙で「政府けん制論」が政府支援論を誤差の範囲を超えて上回っている。このような世論調査の結果が22日に発表されました。3月上旬にできた新党の支持率が急激に上がり、2週間後に迫った選挙の結果に注目がさらに増しています。

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2024年3月26日発行

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